2012年7月31日火曜日

運搬

新型キャリーダンプが導入されたので、現場事務所から墳丘までの物資の運搬は少し楽になりました。
本日は電動篩機と道具類を運び上げ、作業場のレイアウトを考えてみました。
土嚢は4つの区画に分けて取り上げてあるので、それぞれが混ざらないように工夫が必要です。

坂が急なのでずっと人が付き添って登ります
墳丘上のプラットホーム
索道で下ろされた土嚢を作業場にまとめて運びます。
ここでは主に一輪車が活躍しています。

2012年7月30日月曜日

土嚢下ろし

今週も猛暑の日々が予想されています。
墳丘上の調査区内に下りてしまうとほとんど風が通らないので、少し動いただけでたちまち汗が噴き出します。

セクションベルトの分層作業

下ろしても下ろしても減らないので、土嚢が無限にあるように見えてきます。
現在までの推定個数は4000個!?

2012年7月27日金曜日

索道敷設

今日も炎天下、猛暑の中での作業が続きます。
本日の予想最高気温は36度!
本来屋外での作業は控えるべき気象状況ですが・・・

4つの調査区画で同時に掘削を進めています。
7枚の天井石のほぼ中央に重い壁が残るので、割れてしまわないか心配です。

関係者の証言では昭和の調査で除去された被覆粘土は復元されていないということでしたが、
実際には天井石の上に粘土が盛り上げられて埋め戻されていました。

いちばん大きな東端の天井石の一部が検出できました。

墳丘上の大量の土嚢を下ろすため、索道(ケーブル)が設置されました。

ワイヤーモッコに土嚢を積み込み、試験運転中。

昭和の調査で埋め戻された土は全て下に運び、篩をかけて遺物の有無を調べる予定です。

2012年7月26日木曜日

寒冷紗の活躍

日に日に最高気温が上昇してきています。
本日の予想は35度!
墳丘上の作業区域は、撮影のために樹木を伐開してしまったので日陰がありません。園芸用の寒冷紗を張って日差しを遮ります。これで約60%の陽光が軽減されます。

調査区がだんだん深くなってきました。
日差しは寒冷紗で和らぎますが、調査区内はほぼ無風なので汗が噴き出します。 

埋め戻しの土には大量の石が混ざっています。
これらの平板状のものは、石槨の構成材だったと思われます。


いくつかの石の表面には鮮やかな赤色顔料が残っています。
昭和48年の調査当時の石槨内の様子。黄泉の世界は実は赤かった?!
土嚢が日に日に増加し、墳丘上のスペースはそろそろ限界です。
計算上では3000個に達しているものと思われます。

埋め戻された土には当時のゴミも混ざっていました。
何か事情があったのでしょうが、たいへん残念なことです。(手前)

2012年7月23日月曜日

掘削開始!

昭和48年の旧調査区プランの検出とベルト設定が終了し、写真撮影後、掘削を開始しました。

旧調査区の輪郭をわかりやすく表示しています
写真撮影中:足場が悪いので皆で三脚を支えています
いよいよ旧調査区の掘削を開始しました
十字形にベルトが設置されているので土は4区に分けて取り上げて土嚢に詰めます。



埋土に含まれていたさまざまな種類の石
なかには石槨に使われていたと思われる板状の石材片も含まれています

2012年7月20日金曜日

恵みの雨

本日は曇りで、午後から雨になりました。
気温も低く作業には最適なのですが、作業は中止です。
雨にけぶる犬山城も風情があって美しい眺めです。

2012年7月18日水曜日

登山道整備

本日は猛暑の中、登山道の整備をしました。
社殿の所まで来ると風が
あるのですが、途中は無風なのでたちまち全身汗だくになります。
それにしてもこの山はチャートの岩盤が剥き出しのところも多く、表土らしいものもほとんどありませんので、土嚢を作る土の確保に苦労します。
古墳の本体には大量の礫が含まれてはいますが、本体の土はどこから運んできたものなのでしょうか?
山裾から全て運んできたと想像すると・・・想像しただけで気が遠くなります。

土壌というものが極めて希薄な山肌です

2012年7月17日火曜日

検出はつづく

本日は強い日差しを遮る寒冷紗を設置し、作業を続けました。
園芸用ですが、これで約60%の太陽光を遮るこちができます。

後方部噴頂に富士山が出現したように見えます


2012年7月11日水曜日

旧調査坑の検出

調査予定範囲に堆積した腐葉土や表土を除去し、全て土嚢に詰めて墳丘南側に下ろします。これは、後に全てふるいを使って遺物の有無などを精査するためです。
土質や色の違いなどから、昭和48年の調査区の外形をほぼ検出することができました。
中判カメラなどを使って、調査前風景として撮影をおこないました。

ここではブラウンシートで養生します。
ブルーシートのような毒々しい感じが無く、目に優しく、風景にも違和感なく溶け込む感じです。

埋め戻された40年前の調査区を、慎重に検出中。

検出状況を撮影しています。
中判や大判カメラを使用するので、たいへん時間がかかります。

墳丘裾に下ろされた土嚢たち。これから毎日無限に増えていく予定です。

2012年7月10日火曜日

さまざまな打合せ

地元ケーブルテレビ局の取材がありました。
調査員の鈴木さんがインタビューに答えておられます。

旧調査坑検出に備え、墳頂部の清掃を開始。

古墳の石を取り扱った経験のある石屋さんを交え、今後の作業手順を打合せ中。

2012年7月9日月曜日

作業開始!

先づは現場事務所から古墳の存在する山上まで、調査で使用する道具類をすべて人力で運び上げます。
その後、先日伐採された木を墳丘から引き降ろし、隅に片付けます。
高低差が大きく平らな場所が無いので、大変な作業の連続です。

葉の付いた枝類を墳丘から引きずり下ろす

続いて丸太を集め運搬

伐開された墳頂部の様子
このあたりが調査予定地です。