2012年9月29日土曜日

現地説明会!

いよいよ現地説明会の当日です。
台風の動きが気になりますが、本日の天気は問題なさそうです。
さて、どれほどの人に来ていただけるのでしょう。

説明表示も済み、まだ無人の石槨をビティ足場から俯瞰しています。
嵐の前の静けさ? 荘厳な雰囲気が横溢しています。重ねて、誠に畏れ多いことです。

現場事務所脇の広場が受け付け会場です。ただいま配布資料などの準備中。

第一グループが説明を受けているところです。
今回はビティ足場での安全を確保するため、25人のグループごとに墳丘に上がっていただくことにしてあります。

足場から俯瞰する全景も素晴らしいですが、東奥壁の1枚岩などは地面に下りないと見えません。
皆さんさまざまな角度からしきりに撮影され、積極的に質問されております。
本日は午後4時までに350人ほどの見学客が訪れたようです。

2012年9月28日金曜日

準備大詰め

現地説明会用の、さまざま&こまごました準備が続きます。

鈴木氏自ら、展示パネルの画像をレイアウトされております。
写ってはいませんが、実はこの周辺蚊だらけ!

順路表示と過去の調査トレンチ画像の掲示。
過去に調査したトレンチの位置に、調査当時の写真を掲示しました。

整備委員会の皆様が来訪され、さまざまな謎を検討されております。

石槨の構築方法を議論されておる様子。

調査担当者である鈴木さんの説明を聞く赤塚さん。

2012年9月27日木曜日

足場完成せる!

見学用のビティ足場設置が完了しました。

ネットや足場板などを利用し、安全対策をしてあります。

大勢の見学客が想定されるので、足場の補強は念入りに行ってあります。

団体の見学客が来られましたので、鈴木氏が拡声器を用いて説明をしておられます。
石槨内部ではまだ精査を継続中しています。


2012年9月26日水曜日

お彼岸の現場風景

日中の気温は已然として30度ほどにもなり、作業をしていると真夏と変わらぬほどの汗をかきますが、季節はいつのまにか秋の彼岸を迎えました。

郊外の田んぼには曼珠沙華が満開になりました。花越しに白山平と東之宮古墳が遠望できます。

ビティ足場に安全ネットを設置しています。

こちら側の昇降階段はまだですか?

石槨周辺の調査では掃除機も活躍しています。

腐り礫の使用方法が明らかにされつつあります。

石槨内部に充填用の真砂土は、ほぼ運搬が終了しました。

夕方までには昇降階段も設置完了!

2012年9月25日火曜日

ビティ足場

現地説明会用の足場組み立てを開始しました。
ビティ足場という建設工事用のものを工夫して使いますが、斜面への設置であることや、さまざまな障害物があり、なかなか簡単にはいきません。
ちなみにこれらの資材は全て人力で山上に運搬してきたものです。
 
はじめに鳥居型建て枠と筋交いを組み合わせて足場の位置を決定します。

ビティ足場は直線的なものしか無いので、直交する辺には別ユニットを組み立てています。

基本構造がほぼ出来上がりつつあります。本日はここまで。

2012年9月24日月曜日

細部の技法

本日は光線の状態がよかったので、再び石槨内部の細部を撮影させていただきました。
実に畏れ多いことです。

昭和の調査で粘土床の断ち割られた部分を特定し、再発掘しました。
移植ごての幅ほどしかないような、極めて細いトレンチです。
当初は1カ所のみと思われたトレンチですが、東と西に2カ所設置されていたことが判明しました。

粘土床直下の礫床部分が見えています

コンパクトデジタルカメラならではの技。
細い細いトレンチに差し込んで、礫床の様子を撮影してみました。

粘土床端部の厚さと礫床の関係がわかります

東奥の一枚岩を再撮影。石の表面が白っぽく見えるのは塩分が結晶化したもの。
脇の礫床にも赤色顔料がみられます。

東小口の石積みの様子

東南角

東小口上半。一部の石は天井石の重みで砕けています。
天井石には顔料が見られません。

北東角下半

北東角上半。砕けた石の様子がよくわかります。

南東角下半。礫床と一枚岩と粘土床、他の石材の関係がよくわかります。


赤塚さん、堀木さんが来られ、鈴木さんとともに天井石の石材について検討されております。

粘土床立ち割のトレンチが極めて細いので、床に寝そべっての作業を余儀なくされております。

おまけの画像:しめじのやうではあるが・・・
この現場には古墳博士や地層博士、石博士や顔料博士らはしきりに来られますが、キノコ博士は居られないようです。

2012年9月21日金曜日

説明会準備開始

9月29日(土)30日(日)に予定されている現地説明会の準備を開始しました。
まずは古墳周囲の草刈りをし、来客誘導用の安全ネットを張り巡らせます。

まんだ蚊虫がぶんぶん居ります

以外にも周囲に同化する色調なので、景観をさほど損なわないネットです。

墳丘を全周回します

こちらは例の真砂土

紙垂を新調させていただきました

2012年9月19日水曜日

土嚢世界ふたたび

今回の調査後は、石槨内部に真砂土(まさど=花崗岩が風化して砂状になった土壌のこと)を充填して埋め戻すことが決まっています。
下の現場事務所脇に搬入された真砂土を土嚢に詰め、山上の古墳に運搬せねばなりません。計算上では600個以上になるので、また当分土嚢との格闘になります。

雨で湿った真砂土は腰が抜けるほど重いのであります。

南側のトレンチ下半の様子

基本的には葺石として用いられた石材がほとんどですが、上面は墳丘上部からの転落石で覆われているので、このような複雑な状況になっています。


2012年9月14日金曜日

纏向博士の来訪

最近は個人の見学客に加え、各種団体の見学も増えてきています。
本日は纏向博士こと石野博信先生率いる愉快な仲間たちが大勢来訪され、墳丘上で狗奴国官房長官たる浮神博士こと赤塚氏との対面を果たされました。

石野博士も石槨内に下りられ、内部の様子を詳細に観察されておられました。
南斜面のトレンチ下半では、徐々に葺石が顔を出し始めました。

2012年9月12日水曜日

調査トレンチ

石槨内部の精査と同時に、周辺に設置した調査用トレンチの掘削も進んでいます。

東側に延びるトレンチは幅50センチしか掘削が許されませんでしたが、天井石を覆う封印粘土と周辺の砕石(チャート)との関係を知る上でたいへん重要な発見がありました。
画像でわかるように、この部分に使われた砕石は見事に規格化された大きさをしており、各石材に対する並々ならぬこだわりが見られます。

一方南斜面でもトレンチの掘削を開始。大きな木が中央にあるため、根っことの戦いが続きます。

連日大勢の見学客(参詣者?)が来られますが、今日は赤塚さん率いる団体御一行様の訪問です。

日中の最高気温はまだ30度にも達しますが、季節は確実に秋を迎えつつあるようです。森のあちこちには美味しそうなキノコが出現していますが、安易に食べるわけにはいきません。