2012年10月3日水曜日

調査は続く

現地説明会は終わっても、調査はまだまだ続いています。
昭和の調査では明らかにされていなかった石槨の構築方法を探るべく、四方の調査トレンチで本格的に精査を開始。
 
南側のトレンチで、腐り礫の独特な使われ方がわかってきました。

封印粘土周辺の礫敷きも平面的に検出すると壮観です。
規格化された礫(チャートの砕石)の大きさに加え、意図的に配置されたと思われる緑色の切石の様子、それに礫敷きの輪郭を表すように築かれた堤防状の遺構などが見えます。

似たような土質ですが、土色は違います。
厳密に使い分けられた土の種類は、おおまかに把握できただけでも5種類ほどあります。

前方部へと繋がる斜面にも初めてトレンチが設定されました。

本日は大塚先生率いる東京からの団体客が来られました。
まだ足場が残っていたので、調査区の全容を見ていただけてよかったです。

掘削した土の置き場が無いため、土嚢を堡塁状に積んだ内部に仮置きしてあります。

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