2012年8月20日月曜日

天井石大掃除

しばらくのごぶさたでした。
お盆休み返上で作業が続けられた結果、昭和の調査後、天井石復元と同時に戻されていた被覆粘土の除去がほぼ終了していました。

きれいな酸漿が入手できたので、お供えしてみました。

被覆粘土除去作業の折、石槨内に粘土が落ち込まないように土嚢などで隙間を塞いであります。

粘土除去後、スポンジや束子で天井石をきれいに洗います。

水を流しながら洗浄ができないので、少量の水で何度も洗います。

全員総掛かりでの作業で、乾湿兼用の掃除機も活躍しています。

2012年8月10日金曜日

一区切りの大養生

調査用のセクションベルトの掘削が完了し、あらためて調査区内の清掃を開始。
昭和の被覆粘土と測量杭保護の石材を残した状態で、写真撮影をおこないました。
 
ベルト掘削で新たに増えた土嚢の山!

撮影に備え、丁寧に清掃します。


森先生が来訪され、天井石の石材鑑定や被覆粘土の検討をされました。
赤塚さんも来訪され、感慨深げに調査坑の様子を観察されていました。

調査区保護用の資材を、索道を使って墳丘に運び上げています。

ブルーシートで調査区内を養生した上に角材(長さ6m)で梁を組み
 その上にアルミ製の足場板(長さ4m)を並べ置きます。


足場板40枚で調査坑は閉塞されました。

その上に防水用のシートを広げます。

更にその上にワイヤーを張り、棟を作るようにシートをかけて水を両側に流す算段です。
現在のところ、これでたいていの雨は防ぐことができると思います。


2012年8月9日木曜日

掘削と運搬の日

旧調査坑に設置されていた土層観察用のベルトですが、残っていた南北部分の掘削を開始しました。
 
足元には昭和の封印粘土が露出しているため、コンパネやブルーシートで養生した上で、残った部分を掘削していきます。

学生諸君との共同作業です

調査区保護用の資材を人力で運搬しました。

2012年8月7日火曜日

訪問者集中日

昨日の雷雨の関係か、今日はいくぶん空気が乾いているように感じます。
本日は関係者の来訪が相次ぎ、犬山市の市長さんも見学に来られました。
 
市長さんもたいそう御機嫌うるわしく、調査に興味津々の様子。

京都大学防災研究所三村氏御一行様

犬山市街地から見た東之宮古墳の様子。(ほぼ南正面に相当)
白山平(はくさんびら)の地名の如く、元来ほぼ平坦だった丘陵上に墳丘が突出している様子がよくわかります。完成当時はもちろん墳丘上の樹木も無く、葺き石で覆われた異様な山塊が仰ぎ見られたことでしょう。このような景観も、古墳の存在意義を考える上で考慮されなければなりません。

2012年8月6日月曜日

大雷雨!

午前中から蒸し暑く、雲の動き方と湧き上がり方がおかしいと感じていましたが、午後になって雷鳴が聞こえてきました。台風の影響かもしれません。
雲の様子を見ながら作業を進めていましたが、突如雷雨になりました。
その様子は凄まじく、慌ててブルーシートで調査区を養生し、東之宮神社の拝殿に全員避難しましたが、1時間余りのうちに至近距離に何度も落雷。
雷鳴と稲妻が走り、風雨が逆巻き、屋根こそありますが周囲の開放された拝殿に居ても全身濡れてしまいます。気温も下がり、風に当たっていると少し肌寒いほどでした。
これは「夕立」と呼ぶような風流なものではなく、まさにスコールとかゲリラ豪雨とでも呼ぶべき激しい気象現象ですが、 地球温暖化が影響しているのでしょうか?
夕方までに雷雲は消滅しましたが、今後もこのような天気の急変に対応できるような対策を講じなくてはなりません。
 
昨日の雷雨で湿った墳丘下の作業場(土篩い場)の様子。

調査区を覆うブルーシートにはかなりの水が溜まっていましたが、内部にも敷いてあったので調査面への影響はありませんでした。

調査区東半の様子。白く覆われた部分には復元された封印粘土が露出しています。
土のある部分はセクションベルトの名残りです。

調査区西端には、昭和48年の調査で使用された測量杭が石積みで囲われて残されていました。
東端にも同様の杭(コンクリート製)が残されており、当時の図面の中心線が判明しました。

雷雨にけぶる犬山城の様子は、まさに三峡から眺める白帝城を彷彿とさせます。

現場から下山する頃には虹が出ていました。

2012年8月2日木曜日

セクションベルトの掘削開始

旧調査坑がどのように埋め戻されていたかを知るために、中央に設定されていたセクションベルトですが、東西方向の土層注記が終了したため、片側を掘削することになりました。
もちろん掘削土は全て土嚢に詰めて墳丘下の作業場まで下ろさなければなりません。

調査坑底部には天井石の一部と封印粘土が露出しているので、
シートとコンパネで保護した上で掘削作業を進めています。

狭いセクションベルトでも掘削して土嚢に詰め込むとこの量になります。(約半分)
本日はほとんど風が無く、あまりの暑さに、扇風機を設置しました!
埋め戻し埋土には昭和48年の調査のゴミも含まれていました。
これは当時のフィルムケースで、白黒用のものと思われます。

2012年8月1日水曜日

土篩い

相変わらず気温は35度以上。
風さえあればなんとか凌ぐことは出来るのですが、凪ぎになると辛いですね。
本日は電動篩機を試験的に動かしてみました。
昭和48年の調査時に埋め戻された土を墳丘上で全て土嚢に詰め込み、索道を使って墳丘南側の作業スペースに運んであります。それらを全て、この電動篩機を使ってふるい、埋土の中に遺物が含まれていないかを確認します。
本日より、大手前大学の森下先生が参加されました。

これが噂の電動篩機

このようにセットして、土を篩い分け、目視にて遺物の有無を確認します。
ふるい終わった土は再び混合され、今回の埋め戻しに使われます。(仮置き場)
埋土中に含まれていた石槨の構成材と思われる板状石。
中には赤色顔料が残った石も含まれています(左下)